わたしが取り組んでいる議会改革

む・しネット勉強会の参加者への課題テーマ

 議会は男の世界。議会は慣例と前例の世界。議会は特権の世界。もしかして皆さん、うなづているのでは?議会には男も女もないはず。議会は法が律する世界のはず。議会は公平公正に働くはず。本当はこっちにうなづいてほしいのですが。穂高町に限らず、小さな自治体から国会まで、あらゆる議会が改革を必要としています。私も、議会のここがおかしい、あそこを変えたいと思うことがたくさんあります。

◆今回の課題に選んだテーマは
「議会費における負担金に関わる違法な支出をやめさせる」

◆その要点は
「穂高町の一般会計・議会費には数種類の負担金が計上されているが、その内容については、これまでほとんど問題にされず議論されたこともなかったという。議員自らに関わる予算でありながら、無頓着でいたり、甚だしくは議員の特権として精査の必要はないという議員さえあるが、負担金に関わる違法な支出に気付き直ちに止めるべきである。」

◆その動機づけは
「議員になったばかりの頃、近隣3町で作っている地域振興推進協議会の総会に出席した。会計報告で、穂高町が35万円の負担金を出していること、全体で105万円の予算のうち35万円が総会費に充てられていることが分かった。それも、総会費といいながら、実際には総会後の懇親会の費用であった。これは議員が公費で飲み食いしていることになり、違法な支出ではないかと疑問を持った。」

◆獲得したい目標は
「3町地域振興推進協議会の負担金から違法な支出を削除させること」

 では、どうやってその目標を実現するのか、その論拠を示すための論を立てる、とにかくその「立論」が難しい。1行書いては考え込んで、1時間かかっても10行も書けない。思いはたくさんあるのに、自分の考えの中で行きつ戻りつしているだけで、整理して筋道をたてることができないのです。ようやくの「立論」は次のようなものになりました。

◆立論
「議会費から支出している3町地域振興推進協議会の負担金については、総会費と称して懇親会費だったり、実態はあまりにもお粗末である。議員が公費で飲み食いするなど、その財源が税金にあることを考えれば、とうてい許されることではい。地方自治法第2条14項及び地方財政法第4条にも反する違法な支出である。
 にもかかわらず、違法だという認識を持たず当然のごとく飲み食いしている議員が多いのは、議員は特別といった特権意識や甘えがあるからである。議員は法律を拠り所に存在するのであり、このような違法性を曖昧にするなら議員としての資格はない。他町村との関係においても、相手の意向やお付き合いなど慣例が法律より優先することがあってはならず、3町地域振興推進協議会の負担金であっても、食糧費などに充てる違法な支出は認められない。
 議員自らに関わる予算であるからには、議員自らが率先してチェックし、違法な支出を削除するなど改善に努めなければならない。これまでのように放置すれば、違法行為を黙認したのと同じことになり、住民監査請求の対象にならないとも限らない。」

 実は3月議会で、3町地域振興推進協議会の懇親会費は削除すべきだと主張したのですが、ここまでの立論の準備もなくぶつけたので、「相手のあることだし、急にゼロにはできない。懇親会費は半分に削りましょう」でお茶を濁されてしまいました。費用を半分にしても違法であることに変わりない。穂高町議会は違法状態を解消することよりも、3町の足並みを揃える方を優先したことになります。最後まで抵抗しなかった私も、違法行為に加担したことになり、反省することきりです。来年の予算では、絶対にこの支出は認めません。