町名・字名については、字の区域は当面のあいだ現行どおりとすることで確認。町名・字名は旧町村名を残すことで確認されました。例えば安曇野市穂高有明、安曇野市穂高牧など。例外として豊科町大字豊科と穂高町大字穂高については、それぞれ安曇野市豊科、安曇野市穂高、という表記になります。
そしていよいよ「新市の事務所の位置について」の協議。私は第6回での意見を思い出して、新市庁舎の「およその位置ぐらいは」という5町村と、それは「新市で考えること」で通そうとする事務局との対立かなと予想していたのですが、意外な展開でした。
一言でまとめると、堀金、三郷、明科、穂高は、ほぼ原案通りでよい。(新市の事務所は、当面のあいだ南安曇自治会館とし、新市庁舎については住民の利便性、交通事情及び官公署との関係等を考慮し新市において検討する。)どうしても市庁舎が必要となれば、豊科町に作ることになろうと譲歩しているのに、豊科町は「ならばハッキリ豊科町と明記して」というのです。これだけのことで1時間近くも議論にもならないやり取りが続きました。
新市庁舎がどこになるかは住民の関心事、新市スタート時にある程度の見通しがついた状態であることが望ましい、という点は全体に共通していましたが、豊科町以外の4町村は、新市の機構もはっきりせず、新市庁舎を建てるかどうかも決められない時点で、場所のことをあれこれ言っても始まらない。そこにこだわれば、まとまるものもまとまらない、ここのところは譲り合って。という考えであるのに対して、豊科町は「道路一本通れば交通事情は変わるという話が穂高からあったが、そういうことで後になってゴチャゴチャしたくない」「住民や議員の絶対多数の(市庁舎は豊科町にという)意見を背景にここに臨んでいる。多数決で決められては困る」など、一歩も譲らぬ姿勢は傍から見れば「勝手なことを言っている」とも取れました。結局、結論は次回へ持ち越しとなりました。
事務局の話では、また松本地方事務所の高見沢所長の話でも、1〜2年のうちに県の機構改革により南安合同庁舎の建物が空く可能性があり、そっくり新市で利用できるようになるかもしれないというのです。そういうことなら、「新市において検討する」でもいいし、豊科町も「豊科町と明記する」ことに、そんなにこだわらなくてもいいと思うのですが・・・。豊科町からは、穂高町に対する見当違いの「駆け込み事業」批判まで飛び出し、あまりいい気持ちはしませんでした。が、「これは豊科町の住民のみなさんが思っていることではないはず。合併の主導権を取りたい一部の人たちが言っていること」と思うことにしました。
その他では、新市の事務組織及び機構の取扱いについて、いくつか要望はありましたが原案通り確認されました。新市の建設計画や、財政計画についても資料が出され、これまでの策定状況の説明がありました。これにより、来年1月から2月にかけて各町村ごとに住民説明会が開かれるはずです。