道路をクルマで通った感じでは、橋に異常がある(壊れそうだ)とは気付きません。赤いコーンポストは置かれていてますが、路肩でも崩れやすくなっているのだろうか?ぐらいにしか見えません。
しかし、橋の下に降りてみてびっくり。橋台が地面に接っしているところで流れに洗掘されて、橋台を支えているはずの土がほとんど流され、地盤がえぐれたようになっているのです。おまけに、橋の下から見上げてみると、本来ならば一体化しているコンクリートの橋台と橋桁には大きなヒビが入っていて、ズレも生じているような状態、思わず「えぇー!これで放っておいて大丈夫なんですか!」と叫んでしまいました。
林道に関係する橋の保守点検はどうなっているのかと尋ねると、「特に決まっていない。去年の台風の時も、ここより上にある橋に被害が出たので、そちらに気を取られていて、この橋の下の方まではよく見ていなかった。」というのには本当にあきれました。もうそれ以上何もいう気になりませんでした。
農林課としての応急処置は、橋の上流で沢をせき止めて、パイプで沢水を橋の下流まで誘導して、これ以上の洗掘を防ぐようにする事を検討しているとのことだそうです。橋自体は今のところ崩れる恐れはないとの診断だったそうですが、本当に大丈夫なのか。
夕方、やっぱり心配になって、農林課へ電話。「町の管理不行き届きで、県から指摘されるまで危険な状態に気付かなかった責任は大きい。だからこそ、担当職員だけの考えで対応を進めて、また何か問題が起こったら大変なこと。風で飛んでしまうようなコーンポストを置いただけの現場を見ても、危機意識があまりに欠けているように見える。職員だけで対応せず、議員にも声をかけ専門家とともに現地視察をし、町として責任が持てるような応急処置を考えてほしい。」そう念押しいておきました。
※28日夕方には、コーンポストをパイプで組んでしっかりした柵にしてありました。