右の写真は、出雲市に4月完成した木質バイオマスガス化施設、高さ約22メートル。三郷に計画しているものは高さ30m、景観一つとっても疑問。
【 産業観光部長の答弁 】
りんごの剪定木は、まだあちこちで野焼きしているくらいだから、まだたくさん出てくると思う。間伐材も、森林整備しなければならないところがたくさんあるので大丈夫。
この施設は一般廃棄物処理施設だから、原材料が不足しても産業廃棄物である建築廃材が入ることはない。法律で入れられないことになっている。
【 再質問 】
建築廃材は法律で入れられないことになっている、といっても現実には全国各地で問題は起こっている。伊那のペレット工場や飯縄の木質バイオマス発電施設でも、建築廃材が入るようになってしまった。まして、私企業である安曇野ブルー水素有限会社にに対して市はどうやってチェックができるのか。
住民説明もしないうちに、会社を設立しているし、市が説明会をするようでいて実際にはこの会社が説明会をしているわけで、このようなやり方では住民はとうてい納得することはできないし、ほんとうにチェックができるのか不安が増すばかりだ。
また、安曇野ブルー水素有限会社には森林組合、JAあずみなどが出資すると言っているが、森林組合やJAでは、市が出資する会社なら話は別だが、一私企業に出資することはないという。それで、おかしいなと思って調べてみたところ、安曇野ブルー水素有限会社とは別に「特別管理会社」を設立して、安曇野市関係者が社長になり、森林組合から出資を受けるというような資料が出てきた。この資料には、「特別管理会社は、本事業に関わる当事者に対して、一切の責任を負わない」「万が一、特別管理会社が事業継続不能に陥った場合についても、市・及び森林組合の追加責任は発生しない」といった記述もある。市の説明では安曇野ブルー水素有限会社のことしかなかったが、この「特別管理会社」とはどういうものか。
【 産業観光部長の答弁 】
「特別管理会社」のことは知らない。計画当初のころ出ていた話ではないか。現在は、そのような計画はなく「特別管理会社」は作らない。
【 再質問 】
そうすると、森林組合やJAでは、一私企業に出資することはないということだが、安曇野ブルー水素有限会社にはほんとうに出資してもらえるのか。
【 産業観光部長の答弁 】
森林組合やJAなどに出資してもらうことで話はしているが、それはまだハッキリ決まっているわけではない。
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このような調子で、まだまだ質問と答弁が続たのですが、私としては質問のたびに「ゼロから見直す考えはないか」としつこく質しました。しかし、ゼロからという言葉はなく、結局「計画を見直し、もっとしっかりと市民に理解してもらえるような説明をしていく」という答弁を引き出すのが精一杯でした。
一般質問が終わって、帰りがけにS新聞社の記者に呼び止められ、私の質問に関連して話をしました。この記者は、合併間もない昨年11月ごろに、この木質バイオマス活用事業について取材をし、安曇野市らしい取組みとして記事を書いたというのです。しかし、今日の一般質問でのやりとりを聞き、こんな進め方をしているようでは、せっかくのいい計画も頓挫してしまうのではないかと心配していました。