12月議会・小林じゅん子の一般質問〜その2〜

三郷地域の木質バイオマス活用事業の見直しについて・続き

※前ページからの続きです
 前ページの終わりのところ、【 再質問 】で「反省することは多いという答弁だが、具体的にどういう点を反省して進めていくつもりか」と質したところ、産業観光部長の答弁は何とも要領を得ないもので、要約するにも困ってしまいました。反省点が明確になっていないと、次に生かすことはできないと思うのですが・・・ 口先だけの「反省」で終わらないことを願うばかりです。

【 質問2について 】
 今回の見直しで一旦中止になったその主たる原因は、収益性の問題だったが、建設予定地周辺の住民の不安ということでいえば、この施設の安全性の問題が非常に大きかったと思う。木質バイオマスのこのガス化施設について、安全性や環境に及ぼす影響、それから観光安曇野としては、30メートル近くの巨大な建物が果たして景観上いいのか、観光安曇野にマイナスにならないかなど、そういった面での再検討はされたのか。

【 産業観光部長の答弁 】
 安全性、それから環境に及ぼす影響については、当初から検証をしてきた。しかし、30メートルの施設の高さがどのように景観や環境に影響するのかという点については、視察で実際に見て考えるつもりだったので、視察に行けなかったこともあり、その検証はしていない。

【 再質問 】
 安全性の問題は最も気になるところである。9月議会では、有害なタール発生の問題があるとの部長答弁もあった。その点については、視察に行かなくとも調査できると思うが、どうなっているか。

【 産業観光部長の答弁 】
 タールのことについては、まだ検証はしていない。

【 再質問 】
 住民にとって安全性の問題は最も気がかりなことである。いくら収益性の面でゴーサインが出たとしても、安全性が確保されないものを進めていくという、そういう姿勢は非常に問題だと思う。安全面での検証がきちっとなされない限りは、一旦中止ではなくて、全面中止にすべきだと思うが、どうか。

【 産業観光部長の答弁 】
 安全性に関して、建築廃材が入る恐れがあるという点については、これは住民の皆さんと約束をするわけですから、「絶対に入れない」ということで進めていく。

【 再質問 】
 その点に関しては、9月議会で議論したので繰り返さないが、いくら入れないと言っても、民間会社がやっていくこと、どこまで市が関与して監視できるかわからない。全国では数多くの困った事例が発生している。
 今回、一旦中止ということで、考え直す時間が与えられたことは幸いだったと思う。これまでの経過をしっかり反省した上で進んでいかないと、また同じような結果になってしまうと思う。ぜひ先ほどの反省の弁を心に刻んで、しっかりと今後のことを考えていくことをお願いしたい。