議長・副議長の会派離脱を求める要望書に関する審議の概要です。
(●は五一会所属議員、○はその他会派の議員です。)
○28人中15人の過半数を占める会派、委員長もすべて五一会から出ている。資料での説明は一般論であって、市民は現状に不信感を持っている。議長としての役割を充分に果たせたかどうか疑問。副議長も議長の不手際を修正できない場面があった。
●正副議長は不偏不党でやっている。会派は政策集団であり、そこに正副議長が属することはなんら問題ない。
●議長の職務を全うしたかといえば、必ずしもそうとはいえないが、反省すべきものは反省してやっていけば問題ない。
●正副議長は職務に徹している。会派離脱の問題ではなく中立公平にやっているかが大事。会派は企んで徒党を組んでいるわけではない。大きな会派にまとまったのも民意である。心のなかまでは「離脱」させられないのだから、形式的なことにこだわらない方がいい。
○初めから過半数を占める会派が存在するのでは、議会運営の仕方として不偏不党とは言えない。こういう会派の成り立ちを民意というのはおかしい。議会のありようを考えるべき。議会のモラル、良識として、議長・副議長の会派離脱は当然。正副議長は議会運営に充分に対応したとはいえず、現にいくつか問題と思われる事例があった。
●五一会だけで決めているわけではない。是々非々でやっている。いま議会は成長している時、互いに協力が必要。慣れないゆえの問題点はあった。今は育てる時期。特に五一会がどうこうということはない。
○議会は多数決で決まるのが現実。市民に受け入れられる会派であることが必要。五一会は他の会派をどう見ているのか?正副議長は他会派の意見を聞く姿勢を持つべき。
●五一会の15人は自然に集まった。強制的に入ってもらったわけではない。
○こういう要望書が出ること自体が不愉快だが、指摘されていることは議会として払拭していかねばならない。
○正副議長や各委員長などのポスト争いから来ている問題。要望書にある「議会運営への疑問」とは具体的に何をさしているのか、そこを見ないといけない。少数意見をどう尊重するかが議会の原則、そこが大事。
●議長は慣れないので落度もあったが、少数意見を潰すようなことはしていない。
○これだけのことを議論したことはない。その点で大きく前進したといえる。
●議会の実態を見ての要望ではない。偏った情報があるのではないか。しかし、市民は誤解して受け止めてしまう状況だ。
○要望書には、疑問がある・・・と書いてある。直接提出者に聞く必要がある。委員会として参考人として呼び話を聴くべき。議員の中からも疑問が出ている。
○今後も議論する場を設定して継続審議にするのがよい。
●参考人の話を聞く必要はない。
●公平中立と会派離脱は別の二つの問題。
●○この要望書を採択すれば、その内容を議会が認めたことになってしまう。
1時間半にわたって、ざっと以上のような意見が交わされ採決へ。採択−0人、不採択−3人、継続−4人ということで、継続審査となりました。
これまでの議会(合併前の旧議会)では、このような議長・副議長に関わるような、いわゆる「デリケートな問題」については、そもそも委員会の公開すらされなかっただろうと思います。それが、こうして傍聴ができ、広く市民に報告できるようになったということは、たいへんな進歩だと思います。
しかし、「ちゃんとやっている」「参考人の話を聞く必要はない」とか、「採択すれば、その内容を議会が認めたことになり、それはまずい」というような、市民の目線から外れた内向きの議論が目立ったのは残念でした。
この要望書の提出人の藤沢さんから、傍聴後の感想をいただいたので、ここに紹介しておきます。
◆議会運営委員会傍聴の感想
傍聴人の意見は聞くべき。もっと言えば、関心のある市民の意見を広く聞いて欲しい。そうでないと、議員だけの仲間内の議論になってしまう。
もし、私が聞かれたら、まず「会派そのものがよくわからない」と答えるだろう。どういう目標なり政策を共有しているのか、市民にはっきり示して欲しい。
市民には、それがわからない状況で、過半数を超える会派ができてしまい、正副議長も常任委員会の委員長も、その会派が独占している。市民が疑問を持つのは当然。将来、もっと大きな会派もありうるので、今、市民に疑問を抱かせるようなやり方は改革すべき。 参考人に呼んでもらえるなら、言いたいこと、伝えたいことはまだまだ沢山ある。ぜひ呼んでいただきたい。