安曇野市議会3月定例会・小林じゅん子の一般質問
~みなし寡婦控除の適用 安曇野市では、
職員の資質向上と市政への信頼回復に向けて~
2月19日から早くも3月定例議会が始まっています。新年度予算の審議が中心で、「予算議会」と言われるのがこの3月議会です。
昨日の正午が一般質問の通告の締め切りでしたが、相変わらず私はギリギリの提出。受付順17番目で、3月7日の午後の出番となりました。
三郷北小倉にある産廃施設の危険な防音壁の問題では、この3年間というもの毎回の一般質問で取り上げてきましたが、今回は思うところあって外しました。そのかわり、限られた質問時間のなかで、これまでなかなか取り上げられなかった問題を今回は二つ扱います。
今回の一般質問は3月3日(木)、4日(金)、7日(月)の3日間です。
◆詳しい日程や質問項目等については安曇野市議会ホームページをご覧ください。
http://www.city.azumino.nagano.jp/gikai/info/h28/2803/ippan.html
◆インターネットでもライブ中継をおこなっていますのでご覧ください。
http://smart.discussvision.net/smart/tenant/azumino/WebView/
◆傍聴者のための無料の託児サービスがあります。
1週間前の予約が必要ですが、直前のキャンセルにも対応できますので、お気軽にご利用ください。(安曇野市議会義務局 電話:0263-71-2156へお申し込みください。)
(1)みなし寡婦(夫)控除の適用について
安曇野市としてどこまで検討が進んだか
寡婦(夫)控除とは、死別・離婚してから結婚していない人が子どもを育てている場合に一定の所得控除が受けられる国の制度である。しかし、寡婦(夫)とは、法律婚を経由したことのある者と定義されているため、一度婚姻歴があれば、その後未婚で子どもを産んでも寡婦控除は適用されるにも関わらず、非婚の場合だけ控除の対象にならないという制度上の問題がある。
この寡婦(夫)控除規定により算出された所得が、住民税、国民健康保険料、市営住宅使用料、保育料等算定のための基準とされるため、非婚のいわゆるシングルマザー・ファザーは、「寡婦(夫)控除」規定が適用されないことにより、寡婦(夫)と比較すると上記各種金額算定に当たり不利益を受けている。
本来は国が制度を改善するべきことであるが、その動きは鈍くいつになるか目途は立たない。まずは自治体でできることから始めたらどうかということで、2013年9月定例議会の一般質問で取り上げた。その後の取り組みの状況について、以下に質問する。
1、保育料については市の条例で定めることができるので、みなし寡婦(夫)控除の適用を検討するとの答弁であったが、その後どこまで検討が進んでいるか。
2、保育料以外にも、たとえば学童保育料や就学援助費、介護保険料等に、みなし寡婦(夫)控除の適用ができないか。
(2)市職員の資質向上と
市政への信頼回復のための仕組みづくり
5町村が合併し安曇野市となって10年。いまだ町村時代の仕事のやり方から脱することができず、市政となって高度化・多様化する仕事に追いついていない状況がある。
こうした中で、刑事処分に至るような職員の不祥事が続き、またそれだけでなく職員の不注意などによる事務処理のミスにより、市政への信頼を損なうような事例が多く発生している。
平成26年の入札情報漏えい事件をきっかけに、二度とこのような不正事案が発生しないよう、不正事案再発防止検討委員会報告書に基づき、再発防止に取り組むということであったが、不正事案にとどまらないもっと基本的な事務処理ミス等の防止対策が必要ではないか。
そこで、以下に質問する。
1、入札情報漏えい事件のあと、毎月28日を安曇野市コンプライアンスデーとし、業務点検を行うことになったが、その取り組みの現状と課題について。
2、事務処理ミス等について、「毎月定期的にその概要を公表し、これを全庁的に情報共有し、事務処理ミス等の再発防止、さらには発生の未然防止につなげる」といった仕組みの必要性について。