議会の主催で市民のみなさんから「意見を聴く会」
~新体育館建設、議員定数・議員報酬・政務活動費について~
*議会としての政策提言のため、市民の多様な意見を把握するために開催します。
*市民を代表する議会として、安曇野市行政とはちがう立場でご意見をお聴きします。
【テーマ】
1 豊科南部総合公園総合体育館建設
2 議員定数 ・議員報酬 ・ 政務活動費
日 時:平成28年8月21日(日曜日)
・ 午後1時30分から午後3時30分
・ 午後7時から午後9時
場 所:安曇野市役所4階 大会議室
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新体育館整備基本計画に関する市民説明会が8月1日までに6回開催されましたが、参加者は合計で153人。豊科、穂高、三郷の参加者はまずまずでしたが、明科は6人、堀金は12人と少なく、やはりまだ新体育館建設の計画があることをご存じない市民が多いのではと、気になりました。
それはさておき、こういった行政側からの説明会は、参加者が少なかろうと何であろうと「ちゃんと市民に説明しましたよ」というアリバイ作りに利用されがちですが、参加者の意見はそんな「アリバイ作り」を崩すような鋭く厳しいものが多かったです。
以下、参加者の意見をいくつか紹介します。
・財政問題を危惧。合併特例債も当初は458億の使用枠に対し、350億円で抑えると言っていた。地域審議会や総合計画の策定に携わった立場からもこの計画に賛同できない。
・市の年間予算の2倍を超える800億円の借金があり、このような大規模体育館は本当に必要なのか。
・施設面積も3000平米⇒6100平米⇒8450平米とどんどん大きくなっている。いつ、だれが、どのようにして決めたのか。それが不透明。
・全戸配布の市民アンケートをしてほしい。
・人件費を含めた年間の維持管理費を示してほしい。
・今回の説明は生涯教育課からの説明のみ。市民が知りたいのは財政的な根拠。財政課からの説明が全くなく、説明としては不十分だ。
・これだけ施設を作っていけば、将来一斉に改修・補修のタイミングが来る。大丈夫か。
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年間経費2,332万円 新総合体育館の維持管理費
安いと思ったら、なんと人件費は含まれていない!
7月15日の議会全員協議会では、市民説明会に先立って議会に対し「新体育館整備基本計画に関する市民説明会」の説明が行われました。その中で総工費28億円~38億円の大事業であること、施設規模として延床面積8450平方メートルで観客席数2000~2500席、駐車場台数300~400台という案が示されました。
建設費の財源としては、「この期に及んでまだ使う気か!」と言いたい合併特例債(合併に伴う有利な借金、使用期限が32年度まで)を利用するとのこと。そこで心配になるのは、平成32年度内に工事が完了しない場合には頼みの合併特例債は使えないということ。体育館建設が平成31~32年度ということでは、東京オリンピックに向けての建設需要と重なり、資材の高騰や人手不足などで32年度中に建設が終わらない可能性も十分に考えられるからです。
また、大きな施設を作れば後々の維持費も相当かかるはずです。6月24日に安曇野市の新しい財政計画が公表されましたが、新体育館の建設費用は盛り込まれているものの、完成後の維持管理費や人件費は計算に入っていないというのす。市民説明会で配布された説明資料にも、財政的な裏付けのない数字が書かれています。
聞かれなければ答えなくてもすむよう、数字の出し方を「ひとひねり」しているのです。議会向け資料には維持管理経費が年間2,332万円とあり、これだけの金額ですむのかと疑問に思ったので、聞いてみたら「人件費」は入っていないというのですから驚くのを通り越してあきれるばかりです。
私は、老朽化した南社会体育館(豊科地域の体育館)に代わる適正規模の地域体育館の建設には賛成ですが、市が計画している大規模体育館は今後の財政を逼迫させるものなので建設すべきでないと考えます。
市民の皆さんはどう思われますか。
今回の「意見を聴く会」は、市民を代表する議会として、安曇野市行政とはちがう立場で判断材料を示し、皆さんのご意見をお聴きします。そして、市民の皆さんの多様な意見を把握し、議会として市民サイドで政策提言していきたいと考えています。
多くの皆さんのご参加をお待ちしています。