新総合体育館建設事業の用地取得に反対
~今回取得するのは2万177㎡、1億500万円~
9月定例議会では、新総合体育館建設のための用地取得に関する議案を審議しました。私は以下のような理由で反対しましたが、採決の結果は賛成多数で可決されました。
ちなみに、議案等の議員別賛否一覧表はこちらからご覧いただけます。
38億円の新総合体育館建設は、合併協議により新市に引き継がれた事業であり、当然に建設すべきものとして、合併後の民意を問うことなく進められてきました。過大な財政負担を将来に強いること必至であり、私は一貫して反対しています。
老朽化した公共施設の統廃合や再配置を進めていかなくてはならないこの時期に、それと矛盾する形で大規模な体育館建設を進めた市長の責任は重大です。そもそも、合併協議で確認した計画では、延べ床面積6,100㎡でした。公共施設の再配置計画を考慮すれば、これより小さい地域体育館にすることはあっても、7,300㎡の総合体育館になるわけがない。新たに土地を求めなくとも、南部総合公園の中に建設することは可能であった。これが、今回の土地の取得に反対した理由です。
ところで、こうして反対するたびに「体育館建設はもう決まったこと」「いつまで反対する気だ」と非難を浴びることになります。たしかに、議会制民主主義は多数決ですから、体育館建設は議決したこと、決まったことではあります。しかし、少数意見を尊重することも民主主義のルール。
私は議会の中では少数派ですが、世論、民意においては、新総合体育館の建設反対は、けっして少数意見ではないという見極めをしています。今も市民に根強い反対があるということを、数の論理の中に埋もれさせることなく、議会での発言として記録に残す必要を感じているわけです。
市民の皆さんも、建設反対の意見があれば、諦めずに行政にぶつけていくこと。それこそが、よりましな体育館建設と維持運営につながると考えています。