3月議会は「予算議会」 2022年の新年度予算

~太田市長 就任して初めての当初予算編成~

令和4年度一般会計予算

2022年度一般会計予算総額は426億7,000万円、前年度当初予算と比べて15億7,000万円の増。市税収入は、withコロナで緩やかな経済回復を反映し5.2%増を見込む。市債(借金)は前年度より1.1%減の38億1,800万円、公債費(借金を返すおカネ)は前年度より8.7%増の56億9,351万円。今後、借入れは減っていくものの、返済は2024年度の74億6,602万円(財政計画の数字)をピークに減りつつもその後も続きます。

◆歳入・市民税は前年比8,000万円増を見込む~自主財源である市民税では、8,000万円増の42億1,000万円。「令和3年の毎月勤労統計調査等から、個人の給与所得が若干増加する見込み」との説明だが、コロナ禍にあって給与所得が増加する市民はけっして多くはないことを忘れず、市政運営していただきたい。

◆歳入・「ふるさと寄附金」~前年度比500万円増の3億円の見込み。

以下、歳出について
◆安曇野ブランド情報発信事業~アフターコロナを想定し、第4弾宿泊施設応援券発行業務や観光復興イベント、旅行商品の企画等の経費1億3,750万円。

◆豊科南部総合公園管理運営事業~安曇野市総合体育館(ANCアリーナ)の指定管理委託料など8,530万円。計画段階での維持管理費の試算は6,300万円でしたが、オープン早々2,230万円の増に。建設にあたっての借金は、今後20年間にわたり毎年5,450万円を返済します。利用促進と運営状況に注視しましょう。

◆保育園・幼稚園業務ICT化事業~スマートフォンやタブレット端末を活用し保護者と園相互の情報のやり取りが円滑にできるように、業務支援システムを導入するために保育園に3,945万円、幼稚園に186万円。Wi-Fi(ワイファイ)無線で通信するための機器を導入するにあたっては、乳幼児に出来る限り電磁波の影響が及ばないように設置することを求めました。

◆水資源対策費~安曇野市水環境基本計画・行動計画はこのほど中間見直しがされ、予算付けも前年度比517万円増の1,628万円に。しかし、地下水の水質に関わることでは従来と変わらず「水質モニタリング調査を継続する」としかない。水質悪化の現実を直視し、その対策に予算を付けるべきです。

◆公共交通事業~1億2,001万円のうち1,238万円は、デマンド交通あづみんがAI(人工知能)を使って送迎時間のお知らせができるようにする(予約システム更新)費用。そのほかに、2台の増車もあり利便性の向上に期待します。