3月議会の審議あれこれ(その2)

~化学物質が含まれる香料による健康影響に関する調査等を求める意見書~

香りのマイクロカプセルが入った柔軟剤等

化学物質過敏症は、その80%以上が匂い・香りのある商品(香り付き洗剤、柔軟剤、除菌剤、消臭剤など)が原因と言われる。国に対し「香害」の実態調査や香料成分の表示等の法的規制を求める意見書を全会一致で可決。
以下、意見書の全文です。

 

 

 

 

柔軟仕上げ剤などに含まれる香料の健康影響に関する調査等を求める意見書(案)

毎年続々と新商品が発売される柔軟仕上げ剤や消臭・除菌スプレー等「香り」ブームの中、それら香り商品によって健康を損なう人が急増しています。
香料等について具体的な法的規制のない日本において、香料等によって引き起こされる様々な症状に苦しんでいる人の健康への影響を軽減することは、現段階では非常に難しい状況です。香り商品に使われる化学物質が健康に対して何らかの症状をもたらすという、発症に至る原因や仕組みは解明されていません。

しかしながら、香りによる健康への影響はタバコの受動喫煙と同様、他人が使用する香料等に暴露して健康を損なう恐れがあります。香り商品に含まれる化学物質が健康に及ぼすネガティブな影響を軽減するために、必要かつ効果的な対策を講じるには、早急な実態把握と香料等の健康影響に関する調査・研究を行うことが必要です。
よって安曇野市議会は国会及び政府に対し、社会的な解決が必要となるこのような課題に対して、症状に苦しむ人に対する支援を行うよう、下記の事項について取り組むことを要望します。


1 香料等の健康影響に関する実態調査・研究を行うこと
2 香料等に対する健康影響に関する国民の相談窓口を設置すること
3 香料成分の表示等、香料の安全性に対して、実効性ある法的規制を検討すること
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

衆議院議長/参議院議長/内閣総理大臣
厚生労働大臣/経済産業大臣/内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全) 宛
安曇野市議会議長