「無会派」(会派)解散 無所属議員へ

無会派(会派)に留まることは差別を認める側になること

新しい安曇野市議会会派構成

今日は、小林純子から重要なお知らせです。
長文ですが、読んでいただきますようお願いします。

2022年7月31日をもって、私が所属する「無会派」という名称の会派を解散しました。増田望三郎議員、橋本裕二議員、増井裕壽議員、そして小林純子は、8月1日から安曇野市議会においては、会派に属さない無所属の議員となりました。

去年の選挙後に会派を組んで、まだ1年もたっていないのに、なぜ解散することになったのか。そのことを報告する前に、「なぜ『無会派』なんてまぎらわしい名前の会派を組んだのか」を、思い出していただくために、手みじかに説明しておきます。

安曇野市議会では、会派に属さず無所属議員になると、議会運営委員会に入れ
ません。この差別的なルール(先例)により、私は14年間一度も議会運営委員を
経験できませんでした。議会運営委員会は議会の運営を大きく左右するので、そ
こに関われないことは本当にもどかしかったです。3年前にやっと、無所属が3
人以上いれば、そのうち1人が代表として議運に入れるようになりました。ただ
し、4人いても5人いても、6人いたって代表は1人だけ。

昨年の改選後、無所属でいこうと決めた議員が4人いたことから、4人で会派
を組んで議運に2人出そうということになり、以下のような合意のもと、「無会
派」の名称で会派届を出しました。

*「無会派」は、会派を組まないことの不利益を避けたい議員の集まりである。

*一人ひとりが自立した議員として、常に自己研鑽に努め、自由闊達な議論の積
み重ねにより積極的に政策提案を行っていく。

じっさい、この理念のもと、若手2人、3期目の中堅、5期目のベテランが、
常に自己研鑽に努め、自由闊達な議論を交わし、自立した議員として己の意思で
活動してきました。無所属議員が4人いるだけだと差別を受けるので、会派を名
乗ることで差別を回避したわけですが、こんな理不尽なことはないと思います。

そのようなわけで、今回の無会派(会派)の解散は、メンバーそれぞれの政治
的スタンスが大きくずれてしまったとか、そういう理由ではありません。そうで
はなく、無会派(会派)とは別に無所属の議員が一人出現したことにあります。
先月半ばのこと、内川集雄議員が会派あづみ野を離脱して無所属となられたので
すが、もともと無所属である無会派(会派)の4人は、一人の無所属議員と、も
ともと無所属の無会派(会派)が並んで存在する状態に違和感を持ちました。

無会派(会派)に国民民主党の内川議員が所属することは困難なので、1人の
無所属議員としていることで、差別される立場に置かれるのに、もともと無所属
の4人は無会派を名乗ることで会派として認められ差別されない。安曇野市議会
の理不尽さが際立つ状態となるなか、無会派(会派)を続けることは差別を認め
る側になることにほかならず、解散して4人の無所属議員にもどることを選択し
たのです。

昨日8月5日の議会運営委員会では、さっそく会派異動に伴う委員会等の構成
について検討しなければいけないということになり、3案が提示されました。

①先例に基づいて行う。議運は無所属3人以上から1人、残りは会派で按分。議
会改革委、広報委は無所属への割り当て無し。

これで決まると、私は議運に残れない可能性高いです。そして、現在、議会改革
委員長の増田議員、同委員の橋本議員は委員会から外されます。議会広報委員長
の増井議員や副委員長の私も外されることになります。そのほか、広域連合や一
部事務組合の議員等も外される可能性あります。内川議員も同様に、無所属にな
ったからと外される委員会があります。こうして書いていても、ひどい差別だと
思います。

②としては、議運は先例通りに決め直し、ほかの委員会等は残りの任期(来年の
10月までは)現状を継続する。

そして③として、やっと、先例を見直す(無所属議員も平等に扱うことにする)
というのが出てきました。無会派(会派)を解散したのは、③の見直しを期待し
てのことでもありますが、どうなることやら。

会派を組む人たちは、「安曇野市議会は会派制をとっている」「議会はルールに
従うもの」「先例で決まっている」と言うのですが、議会の大原則「議員平等の
原則」を無視したルールや先例は違法・無効です。

「議員平等の原則」とは、議会の構成員である議員は、法令上完全に平等であり、
対等である。議員の性別、年齢、信条、社会的地位、選挙時の得票数、議員とし
ての経験年数その他の条件は、議会内においてはいっさい関係なく、発言権、表
決権、選挙権等議員に認められている権限はすべて平等なものとして取り扱われ
る。ということ。

昨日の議運では、「議員平等の原則」への道のりは、はるかに遠いと感じました。

さあ、正論である「議員平等の原則」を徹底して主張し、無所属議員への差別に抵抗するか・・・、無所属議員が5人になった今ならそれも可能か・・・。