安曇野市議会12月定例会 小林じゅん子の一般質問

~以前から懸案のテーマに新しい課題を加えて3問~

香りの害「香害」についての意見広告

まず「香害」について。この問題は4年前に初めて取り上げたのですが、いち早く「香害」啓発の通知を全児童・生徒に配布した安曇野市教育委員会は、全国から注目を集めました。その後、5省庁が連携して作った香りの害の啓発ポスターが作られ、文科省はこの香りの配慮に関する啓発ポスターの活用について、依頼文を全国の学校等に送るまでになっています。しかし、まだ香害が有害な化学物質による空気汚染=「公害」として認識されるには至っていません。そこで、今回は実効性のある香害対策につながるよう、香害や化学物質過敏症等の実態調査を行うべきではないかということで、質問します。

(1)実効性のある香害対策に向けて早急に実態調査を
「子どものからだと心・連絡会議」(国際児童年の1979年結成のNGO団体)が毎年発行している「子どものからだと心 白書」に、今年は「香害」と化学物質の問題が取り上げられるに至り、「香害」は公害として深刻にうけとめなければならない問題となっている。
本年2月の参院予算委員会で、岸田総理が「香害」について、柔軟剤に含まれる有害な化学物質について、その影響や化学物質過敏症との因果関係等、科学的知見を収集し、対策への取り組みを進めていかなければならないと感じている、との答弁があった。また、続く5月の参院消費者特別委員会質問でも、香害の問題が取り上げられ、文科省は「教育委員会にヒアリングを行う予定がある」と答弁している。

全国に先駆け「香害」の啓発や、柔軟剤など合成香料を多用した製品の使用自粛を呼び掛けている安曇野市と安曇野市教育委員会としては、実効性のある香害対策につなげるために早急に実態調査を行うべきではないか。


次は、行政財産の使用料の問題。みなさん覚えていらっしゃるだろうか?三セク・トマト栽培施設の住民訴訟。判決の中で「三郷村ないし(合併後の)安曇野市が、指定管理者に施設を使用させるにあたり、賃貸借契約なる名称を用いて使用料を払わせたことにより、住民に疑念と誤解を生じさせ、本件紛争を増幅させてきた」と反省を求めたことを忘れてはなりません。あれから10年、市有財産の有効活用が適正に行われているか、明解な運用がなされているか疑念が生じたので、質問します。

(2)行政財産の目的外使用および貸付けについて
行政財産の目的外使用許可や貸付け等の事務手続、使用料等の徴収等、その管理が適正に行われ、経済的かつ効果的に利用・活用されているか。


そして3番目は、太田市長の強い思いを背景に「安曇野市多様性を尊重し合う共生社会づくり条例」が施行されたので、心のユニバーサルデザインについて質問します。

(3)心のUD =多様性を受け止めるコミュニケーション能力を
市は「安曇野市多様性を尊重し合う共生社会づくり条例」の趣旨に基づいて、「安曇野市共生社会づくり計画」の策定に取り組んでいるところである。
安曇野市共生社会づくり広報誌「きらり」創刊号には、ユニバーサルデザインが取り上げられ、心のユニバーサルデザインの考え方の一つとして「一人ひとりの違いを認める(多様性を認める)ことが共生社会へとつながります」と紹介されているので、市役所の心のユニバーサルデザイン化と、多様性を受け止めるコミュニケーション能力の向上に向けての取り組みについて質問する。

令和4年安曇野市議会12月定例会の会期日程は次のとおりです。
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インターネットでもライブ中継をおこなっています。
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