安曇野市議会9月定例会 小林じゅん子の一般質問(まとめ)

~香害も除草剤も有害な化学物質による環境汚染の問題~

 

日本消費者連盟発行の「香害」ポスター

Q1.香害対策にアンケートをどういかしていくか
柔軟剤など、化学物質で体調を崩す、仕事、学業に支障、危険性を知って!
こども園(保育園)や学校の空気環境の悪化にもっと配慮を!

Q2.公園緑地 除草剤を使わない維持管理へ
世界保健機構(WHO)は除草剤ラウンドアップの主成分グリホサートを発ガン物質に指定
欧米では規制強化の動きが広がるなか、日本では残留基準値を引き上げる不思議

 

 

Q1.香害対策にアンケートをどういかしていくか
【小林質問】 令和5年8月2日、NHKの番組「あさイチ」で「知っていますか?化学物質過敏症」と題して香害※の実態が放送され、大きな関心を呼び社会問題として認識された。市教委はこれに先立つ6月に、小中学校児童生徒を対象に生活環境の中での過敏症(香害を含む)に関するアンケートを行ったので、その詳細について伺う。
【教育部長】 アンケートの対象は小中学校児童生徒7,069人で回答率は65%。回答した4,611人のうち1,338人(29%)が、音、光や色、香りなどの刺激に対して不快に感じたことが「ある」と回答。そのうち、学校を休んだり、医療機関を受診した経験は165人(3.6%)。原因となる刺激(複数回答)は、音が112人、光や色が45人、芳香剤や柔軟剤などの香りが43人。
【小林質問】 音、光、触覚や味覚など、多くの人にとって苦痛ではないものを、非常に敏感につらく苦しいと感じてしまうのは、その人の体質のようなもの。過敏症というより感覚過敏としての対応・対策が必要。一方、香害は合成香料に含まれる有害化学物質に起因する健康被害なので、今症状が出ていない子どもたちにも、じわじわと悪影響が及んでいるおそれがある。学校に行けない子どもには、教育機会の確保の観点からも対応・対策を
【教育長】 アンケートの結果を保護者に伝え、学校に気軽に相談するよう促し、個々の子どもに対して何ができるか考え、対策につなげていく。感覚過敏や香害等の周知に努め、教育現場の意識を高めていきたい

Q2.公園緑地 除草剤を使わない維持管理へ
【小林質問】 子育て世代は安全に遊べる公園を望むんでおり、保育園保護者が対象のアンケートでは過半数を占める。除草剤の危険性に不安の声が多い。
【都市建設部長】 室山アグリパーク山頂広場は刈り込みだけで管理して10年、防災広場は除草剤の散布をやめて2年目。市民から意見を聞き、除草剤を使用しない公園の拡大を検討していく。