新体育館の基本計画案公表~20日から市民説明会

2016年11月18日 01時40分 | カテゴリー: 議会報告

~申し訳程度の規模縮小、建設費減はならず~

パブリックコメント募集

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2016年11月15日午後、福祉教育委員会協議会が開かれ、新体育館の基本計画案の説明がありました。懸案だけのことはあって、予定していた時間をオーバーして2時間近く、行政との突っ込んだやりとりが繰り広げられました。

突発的な委員会協議会にしては傍聴者も多く、新体育館建設への関心の高さがうかがえました。

最も注目されている新体育館の延床面積と事業予算については、施設面積7,300平米、整備費用38億円(内建設費用が33億円+用地費・駐車場整備費5億円)と公表。これまで8,450平米で計画されていたものを、若干減らして7,300平米に。しかし、整備費用は当初28~38億円としていた、その上限まで使う計画となっていました。

面積は減らしたが、整備費用は減ってない。というか「減らせない」ということなのでしょう。なぜか?。体育館建設が平成31~32年度ということで、東京オリンピックに向けての建設需要と重なり、資材の高騰や人手不足などで建設費が増大し、8,450平米で建てようとすると38億円の上限を超えてしまう可能性がある。当初の平米単価40万円から10%程度上昇を見込んで45万円とし、建設可能な延床面積を割り出すと7,300平米になったというわけです。

建設費の財源には合併特例債を利用するので、使えるだけ使おうということなのか、当初計画の38億円を見直す(減額する)ことは考えなかったようです。38億円で建てられる限り大きな体育館をという発想が、そもそも問題なのですが・・・

それはさておき、市の考え方でいくと
◎建設費38億円(イニシャルコスト)の財源の内訳は、こうです。
・2千万円   スポーツ振興くじ助成金(totoです)
・35億円   合併特例債(借金です)
・2億8千万円 一般財源(市税をもとにする市の自主財源)※①

35億円の借金は利子を含め36億2千万円を返済します。
この返済のうち70%の25億3千万円は国からの交付金。
残りの10億9千万円が市の負担です。※②
この10億9千万円を20年かけて返済、毎年5,450万円の負担。

①+②=13億7千万円 これが市の直接的な負担になります。

◎維持管理費(ランニングコスト)はどれぐらいになるのか。
市の試算では年間6,300万円です。

年間の維持管理費6,300万円と年間の返済費用5,450万円。この合計1億1,750万円を20年間にわたって市は負担することになります。

こうしてみると、いろいろな疑問・不安が湧いてきます。

1、はたして建設単価の上昇は10%程度ですむのか。
上昇が10%でなく20%になり平米50万円になった場合、3億6,500万円の増となり、上限38億円を超えてしまう。
だとしたら、それも見込んでさらに規模を減じておくべきではないか。
そもそも、公式スポーツ施設としての体育館が必要かどうかの議論も不十分であり、身近な地域体育館としてもっと小規模なものをという考え方もある。

2、特例債の利用条件として「32年度末までに建設を終えていること」があり、もし建設完了していなければ、頼みの合併特例債は使えなくなり、国からの交付金は無くなってしまうので市の財政状況は一気に苦しくなります。
これから基本設計、実施設計、さらに施工と進んでいくわけですが、入札不調で業者が決まらずに計画が滞ることもあり得ます。(「しゃくなげの湯」はそうでした。)
市長は「特例債が使えないなら建設はできない」と言っていますが、その判断はいつするのでしょうか。工事が始まってしまえば、32年度末までに出来そうもないからといって途中で止めるわけにはいきません。

3、市の将来にとって重要な公共施設再配置計画というのがありあます。これは市の保有する各種施設を、今後もこれまで通り維持していくことは財政的に不可能なので、廃止したり統合したりしていきます、というもの。スポーツ施設は約10%減らすという数値目標が出ています。こんなに大きな体育館を建ててしまうなら、ではいったいどこをどう減らしていくのか

市は「大きな体育館を建てますよ」ということだけでなく、この再配置計画についてもきちんと説明し、市内各地域にあるスポーツ施設を減らしていくということも言わなければなりません。「それでも7,300平米、38億円の体育館を建てたいですか」と、市民に問う必要があります。そうでなければ、「せっかく作るなら大きいものを、いいものを作ってほしい」と思うのが人情というもの、判断を誤らせることになります。

私としては、より現実的な考え方として合併協議会で合意した6,100平米以下に規模縮小することで建設費も土地買収費も圧縮するのはどうかと考えています。そしてもう一つ、実現は困難かもしれませんが、「特例債を使わないと決めて、体育館整備計画に取り組めば、市民にとってもっと使い勝手のよい小さくても機能的で、維持費もそれほどかからない体育館を作り上げることができる」と考えています。合併特例債を使おうとするから、様々な混乱が生じているような気がします。

◆11月20日から、この基本計画案について市民説明会がが始まります。
こういった行政側からの説明会は、参加者が少なかろうと何であろうと「ちゃんと市民に説明しましたよ」「特に意見はなく認めていただけた」ということになってしまいますから、大勢参加していただくことはもちろんですが、市側の説明を聞くだけでなく、一人ひとり想いや考え、疑問や課題を伝えていただきたいと思います。

第1回 11月20日(日) 午前10時~11時30分 堀金公民館会議室1
第2回 11月20日(日) 午後 4時~ 5時30分 市役所4階大会議室
第3回 11月21日(月) 午後 7時~ 8時30分 三郷公民館講義室
第4回 11月22日(火) 午後 7時~ 8時30分 明科支所会議室3
第5回 11月23日(水) 午後 4時~ 5時30分 穂高支所大会議室

◆パブリックコメント実施について
新総合体育館整備基本計画案について意見を募集しています。
問合わせ:生涯学習課スポーツ推進担当
電話71-2467 ファックス71-2338)
募集期間:11月21日(月)~12月20日(火)