9月議会は決算審議
~令和元年度 安曇野市一般会計決算に賛成討論~
第86号 令和元年度 安曇野市一般会計 歳入歳出決算の認定について、
賛成の立場で討論します。
決算は、市の施政方針、当初予算で示された重点課題の結果に対する事後評価であり、将来にわたってより効率的な行政運営を行うための予算編成の基本となるものとして重要な意味をもちます。したがって、決算認定に際して、賛成の一言で済ますことができない課題もあることを、指摘したうえでの決算認定・賛成の討論とします。
それは、指定管理者制度の問題です。
令和元年度決算において、この指定管理者制度の問題を見てみると、
◆市の三セクが指定管理している「ほりでーゆ~四季の里」、「ファインビュー室山」両施設は新型コロナ感染症の拡大が経営不振に追い打ちをかけた形になっており、施設の譲渡の道筋もなかなか見えない。
◆豊科開発振興公社が指定管理する「安曇野の里」は、市の関与が薄く指定管理の手法が不透明。
◆三郷やすらぎ空間施設は、これまでどの指定管理者も定着しないなか、漫然と指定管理を続けている。
◆市の社会就労センター4施設は、指定管理制度の導入によりサービス水準の維持が危ぶまれる状況。等々、共通の問題として、指定管理者制度の導入により外部へ任せることによって、事業の丸投げの傾向が強まり、行政として果たすべき責任や機能の低下を招いているのではないかと懸念されます。
◆そんななか、三郷村時代にいちはやく指定管理者制度を導入した三郷堆肥センターが、その運営の長年にわたる問題を直視し廃止の方向が決まったことは評価しつつも、指定管理者制度の見直しはしっかりと行うべきと考えます。
2003年の地方自治法の改正により指定管理者制度が創設されて17年、現在市の施設82の施設が指定管理者によって管理運営されています。各施設における指定管理者制度導入の是非について、検証を行う時期に来ていることを指摘して、令和元年度安曇野市一般会計歳入歳出決算の認定について賛成の討論といたします。
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今回の決算に賛成するにあたっては、「それにしたってこれは問題でしょ!」というものがあったので、問題点を指摘したうえでの賛成討論としました。それらの問題点について私としては、過去に何度も言及してきましたが、当時はあまり省みられることもなく、問題解決に至らなかったのが残念でなりません。
以下、私のホームページから関連の昔の記事をご覧ください。
問題がどこにあるか、お分かりいただけると思います。
2006年3月1日
指定管理者制度の条例などに兼業禁止規定を
三郷やすらぎ空間施設の指定管理者はこれでいいのか
https://junko.voicejapan.net/blog/2006/03/01/3714/
2011年12月25日
三郷やすらぎ空間施設の指定管理者の指定について
「こむぎ亭」の指定管理について反対討論
https://junko.voicejapan.net/blog/2011/12/25/3435/
2016年2月12日
社会就労センター4施設の運営は新年度から一括して指定管理へ
~4施設の運営費、5年間で3億9,200万円~
https://junko.voicejapan.net/blog/2016/02/12/5456/
2018年11月14日
9月議会は決算議会、決算審議は政策の事後評価
~決算質疑、条例質疑からいくつか報告~
https://junko.voicejapan.net/blog/2018/11/14/6239/
廃止の方針が出た三郷堆肥センターについては、これまで何度も問題を指摘しているので、私のホームページ内で「三郷堆肥センター」で検索してもらえば、たくさんの記事が出てきます。