安曇野市議会12月定例会最終日

採決の前に行われる討論は反対討論だけ?

 22日に安曇野市議会12月定例会が終了しました。
ここで、改めてといいますか、知っているようでいて一般市民の皆さんには馴染みがないであろう議会の流れを、簡単に説明しておこうと思います。

◆(第1日目)
開会……文字どおり議会が始まります。議長が開会を告げます。
会期の決定……定例会の会期を決定します。今回の安曇野市議会は12月7日から22日までの16日間でした。年4回の定例議会は、おおむね20日程度の会期で行われることになると思います。
議案の上程……市長や議員から議案が提出されます。 今回は市長の所信表明もありました。
議案・請願の委員会付託……議案および請願を、所管の委員会に付託(割り当てて任せること)をします。

◆第2日目〜第3日目
提案理由の説明……提出者から、議案の提案理由や内容について説明が行われます。今回は合併後の安曇野市の予算が大きなウェートを占めていました。

◆第6日目〜第9日目
各委員会が開催され、割り当てて任せられた(付託された)議案・請願を審議します。

◆第10日目
代表質問……会派(政策的グループ)の代表が、市政一般について市の執行部に質問を行います。これは年に1回、12月定例会に行われることになっています。今回は五一会、安政会、共産党安曇野市議団、平会の4会派が行いました。

◆第13日目〜第15日目
一般質問……市政一般について、議員が市の執行部に質問を行います。安曇野市議会では、1人60分までの時間制限(質問と答弁を合わせて)を設けています。今回は21人が一般質問を行いました。

◆第16日目
委員長報告……各委員会に割り当てて任せられた(付託された)議案・請願の審議結果について、各委員長が報告します。
委員長報告に対する質疑……委員長報告について、議員が各委員長に対し質疑を行います。
討論……それぞれの議案・請願について、討論を行いたい議員が、賛成討論・反対討論を行います。
採決……議案を可決するか否か、また請願・陳情を採択するか否かについて決定します。出席議員の半数以上の賛成をもって可決(採択)となります。
閉会……議長が閉会を告げます。

 というわけですが、今日は討論のところで!?でした。議長が「反対討論のある方は挙手願います。」というので、次が賛成討論かと待ち受けていたのですが、そのまま採決に入ろうとしたので、あわててしまいました。私は「議長!」と叫び、「賛成討論があります。議会は言論の府ですから討論を行うことが原則です。反対討論だけでなく賛成討論も行わせてください。」と発言。

 議長の許可があり、討論しようとしたところ、後ろの方から「発言通告は出したのか?」という声があったので、(内心発言通告しなくても討論できることになっているのにと思ったが)「通告しています!」と答えてから、やっとの思いで平成17(2005)年度安曇野市一般会計予算についての賛成討論をすることができました。

 それにしても、討論には賛成も反対もあるはず。反対討論があった場合にだけ賛成討論を受け付けるということであれば、それは議会の原則に反すると思うのですが。

※平成17(2005)年度安曇野市一般会計予算について、小林じゅん子の賛成討論は次のページをご覧ください。