特別職報酬等審議会の答申~議員報酬等引き上げへ
市民の意見を聴く会を開催します
市の特別職である議員の報酬や政務活動費、市長、副市長、教育長の給料の額について審議するために、「安曇野市特別職報酬等審議会」が置かれています。太田市長になって2年になろうとする今年8月、久方ぶりに市長からこの特別職報酬等審議会に対し、特別職報酬等について諮問がありました。
12月議会を控えた11月29日に審議会から答申があり、「議員報酬、市長・副市長・教育長の給料について、それぞれ引き上げることが適当」「議員の政務活動費は現行どおりに据え置くことが適当」という内容が議会にも報告されたところです。
【議会議員の議員報酬の額】
・議 長 現行の報酬月額45万9000円を49万6000円に
・副議長 現行の報酬月額38万3000円を43万5000円に
・議 員 現行の報酬月額36万円を40万6000円に
【市長・副市長・教育長の給料の額】
・市 長 現行の報酬月額92万8000円を94万7000円に
・副市長 現行の報酬月額76万8000円を77万4000円に
・教育長 現行の報酬月額65万4000円を67万7000円に
◆審議の詳細やについては答申書をご覧ください。
https://www.city.azumino.nagano.jp/uploaded/attachment/62085.pdf
以上のような安曇野市特別職報酬等審議会の答申を踏まえて、安曇野市議会議員報酬等について市民のみなさんから意見を聴く会を開催します。オンライン(Zoom)参加もできますので、ぜひご参加いただきますようお願いいたします。
・・・・市民の意見を聴く会のお知らせ・・・・
テーマ 安曇野市議会議員報酬等について
~安曇野市特別職報酬等審議会の答申を踏まえて~
■ 日 時 令和6年1月13日(土曜日)
1部 午後2時から午後3時30分(予定)
2部 午後6時から午後7時30分(予定)
※1部と2部の内容は同じです。
■ 場 所 市役所4階大会議室、オンライン(Zoom) 同時開催
※Zoom参加用URL等詳細は後日掲載します。
■ 申 込 不要
参加案内 及び 当日資料 [PDFファイル/1003KB]
https://www.city.azumino.nagano.jp/uploaded/attachment/62599.pdf
以下は小林じゅん子個人としての議員報酬に関する思いです。
私が旧穂高町の議員に当選したのは2003年のこと。当時49歳で最年少議員でした。定数18人のうち60歳以上の男性が8割を占めていました。議員報酬は月額24万5000円、政務調査費(現在の政務活動費)は月額5000円。
その頃は、選挙に当選することがゴール・議員になることが目的の人が多く、当選して何をやりたいのか具体的に語る議員は少なかった。首長のやることにお墨付きを与えるために存在するような議員がほとんど。
議会には慣例・先例といったローカルルールがあって、議員が自らの手を縛るようなものが多く、それがずっと続いてきたのも「名誉職議員」が多かったからだと気付きました。そして、次に考えたことは「名誉職議員よりも志高い市民の参加を促すことが必要」ということ。身近な自治体の政治には多様な多くの市民が参加できるよう、議員の兼職禁止規定を無くし、実質的に兼職できるように夜間や休日議会ができるようにする。穂高町だったら定数50人ぐらいにして、報酬月額10万円で働いてもらう。そうすれば、予算も増やさずにできる。報酬よりもやりがいを感じて議員になりたいという有能な人が出てきて、結果として既得権にすがる議員はやめていく・立候補しなくなる・・・。そんなことを考えていました。しかし、こういう話をしても聞く耳を持つ議員はなかなかおらず、そういった制度を作るための勉強をする余裕もなく、ここまで来てしまったというのが正直なところです。
安曇野市に合併して初めての市議会議員選挙のときには、「市議になったとしても、私は町議と同程度の報酬でよいので、政務調査費の方を月額10万円にしてもらえないかと思います。そうなれば、年4回発行する議員個人の議会だより「種まき通信」を、全市に新聞折込で入れるなど、より身近に議会の情報を提供することができます。市民の声を聴く広聴機能を充実させることもできます。月額5,000円の政務調査費では、参考資料を2~3冊買えば終わってしまい、充分とはいえません」と発言していました。
どの議員にも一律に高額な報酬を支払うのではなく、基本の報酬は低くおさえ、議員としての働きに応じて支給される政務調査費の限度額の方を増やすのがよいと考えています」とホームページにも書いていました。
町議から市議になって18年、経験を積むほどに議員の仕事は増えてきました。その一方で、議会に提出された議案について判断し議決することだけでも、議員の勤めは果たしたことになります。どこまでが議員の仕事なのか、その境目は明確ではありません。市民の目には留まらないような地味な仕事もキリなくあります。
議員報酬に見合った働きぶりであるかどうかは、最終的には市民が評価することになっています。4年に1度、選挙があるのはそのためなのです。
このたび、安曇野市特別職報酬等審議会では、前段でお知らせしたように、安曇野市議会発足から18年目にして初めての報酬額引き上げを答申しました。議員報酬の原資は市民の税金です。市民の代表である市議会議員の報酬について、市民に説明するとともに、市民の皆さんと意見交換を行い、ご理解をいただきたいと考えています。