穂高広域施設組合穂高クリーンセンター定例会

2006年2月11日 02時17分 | カテゴリー: 活動報告

バイオマスエネルギー地域システム化実験事業とNEDO

 今日は穂高広域施設組合(穂高クリーンセンター)の定例会。今期の補正予算と2006年度予算の審議が行われました。定例会前には例のごとく全員協議会。総会が何事もなくシャンシャンと進むように、実質的な審議はこの全協で行われる、というのは市議会と同じ。

 今回の全協で問題になったのは、バイオマスエネルギー地域システム化実験事業について。NEDO(ネド、独立法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)から事業費約10億円が補助されるので採用したいということで、それに関する予算が出てきたからです。
 このNEDOが関わっている大規模なプラントについては、成功例はほとんどないという話をよく聞きます。実験施設建設は経済産業省からの100%補助でできるというのですが、維持管理にはかなりの費用がかかるようです。事務局の説明には、こういった疑問に答えるものが少なく、屋久島での実験データがあるはずだからといっても出してこないし、とにかく判断材料が少ないのがこまりもの。

 今日の説明では、100%補助事業だと言っていたものが、事業審査の段階で「あれも出せません、これも無理です」といわれて、組合負担になる費用が2000万円にもなりそうなので、クリタ工業(プラントを作る会社、そもそもNEDOの方で会社を指定してくるのもおかしな話ではないか?)と何とかならないか検討中という。1000万円以下に抑えたいが、NEDOの審査結果が出ないとはっきりしたことは言えないというのです。
 この話を聞いた議員からは、「そんなに組合負担があるのなら話がちがう」、「組合からの持ち出しはないというから賛成したのに」といった意見が次々と出てきました。

 このあたりのやり取りを聞いていて、私は前大町市議の寺井さんの言葉「ない袖を振り回す」を思い出しました。ない袖は振れない=組合にはそんな金はないのに、そんな「ない袖」も振り回すうちに国や国の外郭団体から金が下りてくる。
 ない袖から捻出した10億円なら、もっと真剣に考えるだろうに、ない袖を振り回したら降ってきた10億円には何と無頓着なことか。こんなことがずっと続くうちに、国の借金は800兆円にもなってしまったのではないか・・・

 「金を出してくれるんだからいいじゃないか」ではすまないはずなのに、バイオマスエネルギー地域システム化実験そのものや、バイオマスエネルギーへの理解もないまま、また十分な議論も尽くさず進むことには大きな疑問を感じます。
 実際、この計画について知らされたのは今年の1月18日の会議が初めてでした。2月1日に安曇野市議会での説明会があり、今日が3回目で最後の協議。時間にして3時間ほどの議論で結論ずけられるようなことではないと思います。

 今日の全協でも1時間ほど話し合われましたが、疑問の声、不安の声は多く、私もいくつか反対の意見を述べました。そうこうするうち、議長から「そうはいっても(予算は)通してもらわないと困るんで・・・。NEDOとの契約の前にもう一度全協を開いて、組合負担がいくらぐらいになりそうか聞いてから最終判断をするとして、今日のところは賛成してもらえないか」との提案があり、申し合わせとなってしまいました。しかし、私は心の中で「全協の申し合わせには法的に何の拘束力もない。定例会ではキチンと予算案に反対討論をしよう」と決めました。

 「討論はありませんか?」と議長がおさだまりの進行をする。「なーし」の声がする中で、私が「議長」と挙手をしたときの議長のとまどいの表情、「反対討論をします」と言ったときの驚きの顔。あちこちから「賛成じゃないのか」、「申し合わせだぞ」といった声も聞こえてくる。それでもここで発言しておかなければ、私が反対したという事実は残らない。全協での議論をふまえれば、全会一致で可決するなど無責任ではないか、そんな思いで反対意見を述べました。

 それにしてもNEDOというところはスゴイです。外郭団体の悪いところがすべて揃ったところです。理事の半分は経済産業省から天下っているし、給料は公務員より高いし(ラスパイレスで比較すると120を超えている)、退職金も高額です。新エネルギーといいながら、石炭の鉱害復旧事業や介護用品の事業など、わけのわからない業務展開をしているし、疑問だらけです。こんなところとは関わらない方がよいのでは、私はそう思いました。