新年度予算に質疑~その2
~豊科近代美術館の博物館資料(村田コレクション)の充実について~
◆村田コレクション事件は豊科町時代の負の遺産、過去のこととして忘れ去られるようなことがあってはなりません。参考にご覧ください。
2016年10月28日
西洋民藝の粋-生活を彩る道具たち-村田コレクションから
~長野県・信濃美術館の企画展でお目見え~
2013年1月8日
安曇野市12月定例議会小林じゅん子の一般質問(その1)
~公益法人安曇野文化財団の基本財産(村田コレクション)の活用について~
2011年9月12日
ひっそりと華やかに 小林じゅん子の種まきブログより
安曇野市豊科近代美術館 秋の特別展「西洋の庶民生活家具展」が始まりました。
http://tanemaki55.exblog.jp/16546427/
【小林質疑】 村田コレクションの村田新蔵さんは、埼玉県春日部駅前に「生活工芸資料館」を開設していましたが、駅前の区画整理事業にともない移転先を考えていたところ、豊科町の招へいにより1987年に豊科へ居を移しました。
「町をあげて歓迎」と聞いた村田さんは、豊科町の皆さんに失礼のないよう、更にコレクション充実の為、移転補償金の2億全額を投入し、古代ギリシャ遺跡の出土品や、古代から中世の鍵やタイルのコレクション等々を購入しました。これらの博物館資料は、安曇野文化財団所有の村田コレクションとは別に、今も妻の村田洋子さんが所有しておられます。
最近では、2016年、信濃美術館にて「西洋民藝の粋―生活を彩る道具たち―村田コレクションから」展、2017年、日本民芸館にて「ウィンザーチェア-日本人が愛した英国の椅子」展など、注目を集めている村田コレクションです。
そして、村田洋子さんは、今でもこれら博物館資料を安曇野市の文化振興、教育活動に役立てることを望んでおられます。いつまでも過去の経緯にとらわれ、責任回避し放置していてはいけないと思います。市が動くべきだと考えますが、いかがでしょうか。
【教育部長答弁】 財団と村田夫人との協議に向けての仲介をすることはあり得る。
安曇野文化財団に対して旧豊科町は、基本財産の生活工芸品類・書籍等(いわゆる村田コレクション)を譲渡するとともに、2,000万円の出えん金を出資しており、行政が設立したものです。豊科近代美術館も市の施設です。市から職員を1名派遣していた時期もありますし、補助金も出しています。
合併前の旧豊科町行政の黒い疑惑「村田コレクション事件」に、安曇野市が真摯に向き合い財団へもしっかり関与していかないと、村田夫妻の名誉回復もなされず、貴重な財産を散逸させてしまうことになりかねません。事件から30年以上にわたって、爪に火を点すような清貧の生活を通すことで(貴重なコレクションにはいっさい手を付けず)、村田コレクションを守ってきた村田さんの誠意に、安曇野市として応えないわけにはいかない。私はそう考えています