【投稿】市議選・投票率7%低下~投票率アップしたのは20歳代のみ

投票率アップしたのは20歳代のみ
現職の多くが大幅に票を減らす!
一年前まで小林じゅん子議員の後援会会長をしていた諫山憲俊です。昨年秋の市議選では若干得票数は減らしたものの、5回目の当選を果たすことができホッとしました。
しかし、30歳代、40歳代の立候補者が多く出たので投票率が上がるのかと期待したのに、逆に7%以上下がってしまったことは残念でした。

1人しか立候補しなかった公明党の基礎票がどこに行ったのか、自公の選挙協力はあったのか、また当選を危ぶむ声が聞かれた候補者が当選できたのはなぜか、そして7%以上下がった投票率と何か関連性があるのか、非常に気になるところではありました。
開票速報での得票数からは、現職議員が2人を除き軒並み票を減らしたこと、しかも、多くの現職が400票、500票と大幅に減らしていることは一目瞭然で、4年間の議員活動に有権者が「ノー」を突き付けて、それが投票率低下につながったのではと、投票行動の分析以前に、そんな思いを強くしました。

更に、どの年代が「ノー」を突き付けたのかは、年齢別投票率を比較しなければわからないので、純子さんに選管からの取り寄せをお願いしました。年明けてようやくそのデータが出ましたので、さっそく4年前に18歳、19歳だった方達、つまり今回の22歳、23歳の方達の有権者数と投票者数の差を比較すると、2年分で45票減でした。1歳毎だと22.5票減です。同じように4年前、20歳代だった今回24歳から33歳までの方達と比べると+230票、1歳毎だと23票増となりました。

増えたのはこの世代だけで、1歳毎でいくと30歳代は46.5票減、40歳代は85.3票減、50歳代は70.5票減、60歳代は78.4票減、70歳代は110.1票減、80歳代は34.8票減となりました。結果、前職議員に批判的で選挙を棄権していたのは、若い世代ではなく、中高年世代であることがわかりました。

そんな投票率低下のトバッチリを受けて、2人の新人女性候補は惜しくも落選。これまで6人いた女性議員は4人に減ってしまったのは残念なことでした。
前職で再選された議員は、猛省すべきところ、初仕事となる議長・副議長の選挙、常任委員会や議会運営委員会の委員長ポスト人事では、過半数を占める2会派15人が揃って賛成し、ほぼこの2会派で独占する状況が生まれてしまいました。猛省するどころか、これまで以上の強権ボス政治が続くのではと心配するところです。
( 諌山 憲俊 記 )