森林整備と林道改良の一貫性を求める請願

2004年9月21日 21時32分 | カテゴリー: 活動報告

経済建設常任委員会の不採択の結論に対して反対討論

 本請願では森林整備と林道改良の一貫性を求めていますが、不採択とした経済建設常任委員会の結論では、国土保全、水源涵養、環境保全、地球温暖化防止、保健休養、など森林の多面的価値を認め、森林整備は今後ますます重要で、したがって林道も必要、といった一般論によって林道整備のみが強調されています。
 しかしながら、幅4mを確保し舗装した林道が必要とされるような大規模な森林整備の計画は、当面のところありません。林道は森林整備をするために作られるものですが、森林整備の具体的な計画がないにもかかわらず、林道改良ばかり行うのは”一貫性の欠如”に他なりません。
 そればかりか、工事現場に数年にわたって廃棄トラックなどが放置され、オイル漏れなどで環境に悪影響を及ぼしかねない状態であったのに、そのことに気付かずにいたというのは、これまで漫然と工事を進めてきたことを物語っています。
 3月議会で町長はこの件に関して「今までのやり方でよかったか反省しながら、そのまま続けていくということではなく、自然環境を考えるなかで、現時点で一番いい方法を採用しながらやっていく」と答弁されましたが、その後の本年度実施の工事においては、本来切り取る必要のない区間の法面を過大に切り取って進められており、このような工事を見るにつけ、町の北沢線に対する考え方に変化があったとは思えません。
 法面工事については、「長年の工事の効果が出てきて、崩落箇所も少なく安定してきている」との見方がありますが、これは正しい理解ではありません。工事をして地盤を傷つけ不安定な状態にしてしまった所が、ようやく”形を変えながら”安定してきたのであって、工事の効果とはいえません。「林道を作ったがために」崩落が起きてきたのです。その修復工事や林道管理はすべて町の負担になります。
 また、法面工事で吹き付けている種子は、以前と違って在来種のヤマハギやコマツナギを使っており問題ないという意見もありましたが、これも問題ないどころの話ではなく、在来種といいながら種は国産ではなく、中国産、韓国産を使っています。日本本来の在来種との交配により、DNAレベルで生態系に影響を及ぼすおそれがあります。
 その他にも、工事で出た残土処理の方法には環境破壊の心配があるなど、再検討が必要な問題がたくさんあります。(写真は国有林に入った所にある残土置場=点線の左側。道路脇から残土を広げ谷を埋めてしまった形。)
 森林整備について、行政だけでなく多くの住民が関心を寄せています。この機会にこそ、拙速な林道改修工事は凍結して、森林整備のあり方について議論を深めることが大切です。また森林整備が周辺の自然環境にどのような影響を与えるのか、工事を優先させるのではなく、この問題に関心を持つ住民と話し合いの場を持つべきです。
以上、「森林整備と林道改良の一貫性を求める請願」不採択に対する反対討論といたします。