公開フォーラム「議会を変える!」に参加

2007年2月12日 22時40分 | カテゴリー: 活動報告

全国初の議会基本条例を制定した北海道栗山町議会

 合併後に新たに誕生した安曇野市議会も1年余りがたち、様子見だった市民からもさまざまな意見が寄せられるようになりました。私の周辺でも、暮れの12月議会前後から、議会への要望がいくつか出てきていました。3月議会には市民提案として議会改革についての提言書を出したい、という相談もありました。

 ちょうどそんな時、自治ネット主催の公開フォーラム「議会を変える!」の案内があり、北海道栗山町議会議長の橋場利勝さんの講演が聞けるというので、名古屋まで行ってきました。「ちょうど」というのは、栗山町は全国初の議会基本条例を制定した町であり、安曇野市の議会改革を考えるには、栗山町の議会基本条例を調べてみなくてはと思っていたところだったからです。
 10日午後、名古屋市金山の名古屋都市センターで開かれた公開フォーラム「議会を変える!」には、地方議員をはじめ自治体議員や一般市民など、約100名ほどが集まっていました。会場は「議会基本条例の制定」によって「議会を変える」=議会改革が加速する、そんな期待を持った(私も含めた)人たちの熱気に満ちていました。

 栗山町議会議長の橋場さんは「議会を見る住民の目は厳しくなっており、全国的に起こっている議会の不祥事などから議会への信頼は低下するばかり、議会はいらないとも言われかねない状況である」というところから、栗山町議会における議会改革のあらましを話されました。

 2000年試行の地方分権一括法により、地方議会の役割が広範囲に及び責任重くなったことを受けて、栗山町議会は議会改革に着手したという。まずは、議会の透明性の確保のため、栗山町としては制定されていなかった情報公開条例を議員提出議案として提案(議会に先を越されてはならじと栗山町として情報公開条例が制定されることとなった)。インターネットによる議会ライブ中継の運用開始、栗山町議会政務調査費の交付に関する条例の制定、全国で2例目となる議会報告会を年に一回実施する(町内12会場、議員18人が3班に分かれて分担、370人参加)など、4年余りの間に次々と議会改革・活性化をすすめてきたのです。
 議員自らが一般質問のポスター(いつどこではもちろん、誰がどんな質問をするかまで明記)を作り、コンビニや公共施設等へ掲示していると聞き、「市民はなかなか傍聴に来てくれない」とコボシているだけの私は大いに反省させられました。

 このような実践の積み重ねは、当然ながら住民にも好評であり、議員としての資質を磨き向上させることにもつながった。だから「先々も定着させたい」「次の選挙で議員が替わったとき、『メンドウだ、やめてしまえ』となってはいけない」との思いが強くなり、条例化を考えたというのですが、そこがなんといっても素晴らしい議会だと感心しました。
 今こうして出来上がった栗山町の議会基本条例を見て、話を聞いて、「これからはこうでなくちゃ」と形だけ真似して「議会基本条例」を作ってみても、なんの意味もないし役にも立たないということも、これまたよくよく分かりました。条例を作るだけならすぐできる。しかし、条例を作る過程で議会を変えていく努力があってこそ本物ということ。

 議会基本条例は「議会のルールほど分かりにくいものはない」と言われてきたものを、市民の目の前に市民の分かる言葉できちんと示したもの。一言でいえばそこが一番重要な点だと思います。
 議会の方から市民に分かるように示し、説明すればこそ、市民も関心を持ち、時には批判もあり、そんななかから市民参加のまちづくりが発展していくのではないでしょうか。
 議会を変えたい!といって議員になった私としては、重たい課題であった「議会を変える」ということが、実現可能なこととしてその道筋が見えてきた、それが今日の大きな収穫でした。

◆栗山町議会基本条例の特徴
・ 町民や団体との意見交換のための議会主催による一般会議の設置
・ 請願、陳情を町民からの政策提案として位置づけ
・ 重要な議案に対する議員の態度(賛否)を公表
・ 年1回の議会報告会の開催を義務化
・ 議員の質問に対する町長や町職員の反問権の付与
・ 政策形成過程に関する資料の提出を義務化
・ 5項目にわたる議決事項の追加
・ 議員相互間の自由討議の推進
・ 政務調査費に関する透明性の確保
・ 議員の政治倫理を明記
・ 最高規範性、4年に1度の見直しを明記