三郷堆肥センターを廃止するための条例
~施設の老朽化に伴い、令和6年5月末に閉鎖することに~
安曇野市三郷堆肥センターについて、農林部長は「当該施設の老朽化に伴い、令和6年5月末に閉鎖し、その後、解体工事を予定しているため、本条例を廃止する」と説明。
堆肥センターはもはや閉鎖・廃止するしかないと考えてきた私としては、三郷堆肥センターを廃止するための条例が議案として出てきたのは当然と受け止めていましたが、ただその説明が「老朽化」の一言では済まされないと思ったので、次の2点について質疑することにしました。
・廃止せざるを得ない状況に至った経緯について
・堆肥センター事業の評価と教訓とすべきことについて
そして、新年度予算に計上された堆肥センターの解体費用や、この施設の指定管理者となっている三郷農業振興公社はどうなるのか、予算質疑でも質しました。
・三郷堆肥センター閉鎖とその後の解体工事完了までの工程は ➡ 製造済み堆肥の在庫状況によっては、5月末閉鎖予定の延長も予想されるが、6カ月を超えないように考えている。 堆肥センター本体解体工事、水分調整施設(3施設解 体工事)に2億7200万円を予算化。
・水分調整施設(3施設)の解体工事に関わって、施設の再利用あるいは畜産農家への払い下げなど検討されたか ➡ 払い下げの検討はしたが、希望者はなかった。
・三郷堆肥センターの指定管理者として運営するために、旧三郷村が出資して設立した三郷農業振興公社は、製造堆肥の売上金、畜産農家の施設利用料、市からの指定管理委託 料を主な収入として経営していたが、充分な売り上げを確保することができないばかり か、杜撰な施設管理により修繕費などの経費が増大したため赤字決算が続き、資本金を 運営費に充てざるを得ない状況を招いた。その結果、平成20年3月期決算においては、4,500万円の資本金が1,400万円まで減少、会社の存続が危ぶまれる事態となってしまったため、市が関与して経営改善を促した経緯がある。令和5年3月期の決算では、資本金は回復していますが、この公社の清算はどのようになるか。 ➡ 資本金が戻ってくるかは分からないが、市から赤字を補填するようなことにはならない。
三郷堆肥センターについて、もっと詳しく知りたい方は以下の過去記事をご覧ください。
◆2008年3月7日活動報告
またしても第三セクターの問題が
~議案一括質疑は三郷堆肥センター設備改修費に集中~
◆2008年6月23日
6月議会・小林じゅん子の一般質問
責任問題になると語気を強める副市長~堆肥センター経営改善も論議すれちがい
◆2009年2月12日活動報告
三郷農業振興公社の経営改善計画
三郷堆肥センターの存在意義は?糞尿野積み止まず
◆2009年3月4日活動報告
「堆肥センター」意見書生かされず
環境経済委員会は堆肥センター指定管理をあっさり可決
◆2009年3月25日活動報告
三郷堆肥センターの指定管理に反対する
表決にあたっての小林じゅん子の反対討論(3)
◆2010年4月9日活動報告
堆肥センターは「改善」強調するも赤字縮小の中身あいまい
公共性・公益性の名のもとに見て見ぬふり、問題の先送りは許されない